●能と茶
※ご参加の場合は必ず下記の申し込みフォームからお願い致します。
宝生能楽堂見学会
この度、宝生能楽堂のご厚意により、見学会を開催することとなりました。
今年は再建されてから四十周年と記念すべき年でもあり、能に嗜まれている方はもちろん、能を見たことのない初めての方でもお楽しみ頂ける見学ツアーを企画いたしました。
今回は、能楽師の方々にご案内頂きまして、装束などの体験のあとに、ロビーで一服。
最後は能楽堂の席で、実演を拝見できる大変貴重な機会となっております。
是非是非、ご参加くださいませ。
●能と茶の関係性。千利休が侘び寂びの境地と言った演目とは?
現代では、それぞれ日本を代表する文化芸能として知られている能と茶。
しかし、実は、能と茶の湯は、とても重要な関係性を持っておりまして、特に茶の世界は大きな影響を受けております。
かの千利休は、「侘び寂びの境地は『関寺小町』と『藤戸』を理解できなければ知ることはできない」と言っており(『利休伝書』)、根本的な概念として大切にしていたことがわかります。
他にも演目の物語性が茶道具の名前の由来になっていることも多く、茶の湯を修める者にとって、能は避けては通れないものでした。
当日は武井 宗道が資料を基に、その関係性をより詳しくお話しいたします。
●今回の演目 『高砂』
能の中で最もめでたさに貫かれ、どこまでも明るく、崇高で清らかな雰囲気に満ちた、気品のある、名曲中の名曲です。
月下の住吉明神は、神々しく颯爽と舞い、悪魔を払いのけ、君民の長寿を寿ぎ、平安な世を祝福する後場の場面を実演して頂きます。
●宝生流とは
能楽は、古代日本に渡来した芸能を起源とし、仮面劇、歌舞劇として洗練を遂げた、日本独自の芸能です。
宝生流は、能楽の諸役のうち、主演などを勤めるシテ方の流儀の一つで、能楽の始原となった大和猿楽四座のうちの、外山(とび)座(宝生座)を継承した流派です。
●宝生能楽堂
宝生能楽堂は、昭和54年に再建され、宝生流の拠点として「宝生能楽堂」と命名されました。
舞台は、再建前に使用していたものを解体保存して洗い直し、復元され、それまでの名人たちの踏んできた由緒ある舞台が活かされています。
今年は、再建四十周年にあたり、今後も多くの観客を魅了するために、さらなる工夫や改善が今も進められています。
●当日のツアーガイドは能楽師
今回、参加された皆さまを、宝生流の能楽師の方にご案内して頂きます。
普段は舞台上でしか見ることのできない方が、目の前で丁寧にお話しして下さいます。
どんなことでもお尋ねできる貴重な機会でもありますので、ぜひ間近でご体験ください。
辰巳和磨(たつみかずま)
平成2年生まれ、シテ方宝生流辰巳満次郎の長男。 19世宗家宝生英照、20代宗家宝生和英に師事。 平成7年「鞍馬天狗」花見で初舞台を踏む。 平成24年東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。 平成26年「殺生石」で初シテを勤め、これまでに「翁」千歳を披く。 関東、関西を中心に全国的に活動中。
藤井秋雅(ふじいしゅうが)
平成2年生まれ、シテ方宝生流藤井雅之の長男。
19世宗家宝生英照、20代宗家宝生和英に師事。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。 平成6年「鞍馬天狗」花見で初舞台を踏み、平成27年「田村」で初シテを勤める。 現在は、和英宗家のもと内弟子として修行中。
●茶の講師
SOTO茶会主催 武井 宗道 2011年、武家茶道の宗家に内弟子入門。2013年、御家元より「宗道」の号を頂く。同年、独立。それより、流派に依らない茶の湯を伝える。
最近は「より純粋な喫茶」をテーマに活動中。
●最後に
どなたでもご参加できる貴重なツアーです。
会の主催者である武井 宗道も、お能に興味を持ち始めてまだ半年。
今回の演目『高砂』も知っているようで、知らないことばかり。 ぜひ一緒にお能を楽しみましょう。 美味しいお菓子とお茶をご用意してお待ちしております。
【当日の流れ】
能楽堂ツアー(普段は入れない舞台や楽屋などへも入ります)
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装束、能面体験・能楽舞台体験
↓
ロビーにて茶を一服(ひきたての抹茶、菊家さんの和菓子)
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実演(能楽師の方々に御披露頂きます)
↓
解散
【日時】
10月15日 13時~15時
【場所】
宝生能楽堂 〒113-0033 東京都文京区本郷1丁目5−9
【参加費】
6000円 (2名でご参加の場合は、2名で1万円です)
【定員】
30名
【持ち物】
白足袋
※舞台に上がるため使用します。白ソックス不可。
※お持ちでない場合は、1000円(税込)でお譲りしておりますので、サイズを明記の上、ご参加ください。
【参加方法】
こちらからお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdtEQSBGUcNJm-JErzL6I0-8InA0BclqpIOZQ37G_064k_WSA/viewform
※お申し込みから3日以内にSOTO茶会事務局より確認のメールをお送り致します。設定などをされている方はsotocha.office@gmail.comからのメールを受け取れるよう、お願い致します。