5月18日、富士山はまる茂茶園へ16名の参加者と共に「お茶摘み」「碾茶づくり」を体験してきました。
一週間前は雨の予報であったにもかかわらず、当日は気持ちよい快晴。初夏のような陽光の下、皆で茶を摘み、摘んだ茶を製茶し、出来上がった碾茶を石臼でひき、最後は富士山と海の見える東屋にて、茶の一服を楽しみました。
碾茶づくりは、現代ではほぼすべてが機械化されておりますが、本多氏が私のお願いを聞き入れて下さり、なんと手製の碾茶づくりを行いました。
農山漁村文化協会から出版されている『茶大百科』を参考に、かつて用いられた製法を以て、釜で蒸し、焙炉で乾燥させ、碾茶を仕上げました。「葉がひたひたと葉につく程度」など、絶妙な表現が記されているのですが、本多氏の手によって私たちの摘んだ葉茶が着実に姿を変えていく様は、とても興味深いものでした。
最後は工場から茶畑に中にぽつねんと建てられた「あずまや」へ移動。朝の茶摘みのときとは打って変わり、涼しい風が吹いておりました。そこから見る景色はなんとも贅沢で、一日の疲れが一気に消え去りました。呈茶。当日作られたため、まだまだ味は青かったけれど、皆の想いが込められた大変美味なる一服でした。
当日仕上げた碾茶は、11月まで封をして保管し、口切にて再び皆様と楽しみたいと思っています。
どんな風味となるか、今からとても楽しみです!
改めまして、御参加頂きました皆さま、そして御協力頂きました関係者の皆さまには、心より御礼申し上げます。
また、来年もお茶摘み、碾茶づくりを皆様とできたら幸いです。
引き続き、宜しくお願い致します。
武井 宗道